ひょっとして大発見?
難聴は完治しました。ご心配おかけしました。
さて、ベートーヴェン「第九」の第4楽章の758小節目は、謎の箇所である。この小節の前半では、AltoおよびビオラがCisを、木管がCを鳴らす。CisとCなので激しくぶつかる。
2001年にしみフィルで静岡TCF合唱団と「第九」をやったとき、この箇所に気付き、合唱団のK氏に質問したところ、「これは有名なCisです」ということだった。以前はAltoがCisをCで歌ったり(ビオラもCis-Cではなく、C-Cで演奏したりして)解決することもあったらしいが、最近は当然のことながら楽譜そのままで演奏することが多い。
今日、ふと「自筆筆はどんなんだろう?」と思って調べてみた。
こちらに自筆譜の該当箇所あり。
このページの最後の小節がこの758小節目。ビオラは下から6段目。
確かにVaはナチュラル無しなのでCis、木管(Fl, Cl, Fg)はナチュラル(Clはin Aなのでフラット)が付いている。やっぱり自筆譜でもぶつかっていた。
と思って自筆譜を眺めていたら、「あれ」と思った。
該当の小節の後半のVa、ナチュラルがついてCになっているが、その右斜め上に白丸が見える。点も2つある。この小節の後半は、明らかにCとDの付点2分音符の重音である。
ところが、今のスコア(ベーレンライター版)では、この部分はCの単音。
これってひょっとして大発見か!?w
問題の部分↓
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Comments
う〜ん、さっぱりわかりませんけど、
多分大発見なのでしょう。
Posted by: 小林麦酒 | 2007.11.19 07:07 AM
う〜ん、確かに!
しかし、ここまではっきり記譜されているのに、
これまでの版は、
何故CisとCで音がぶつかっていたのでしょう?
今回は、「新ベーレンライター版」ですよね?
再度原譜を見直し、改訂した、と聞いていますが、
見落としたのか、何か意味があって従来通りなのか?
う〜ん、やはりマエストロに聞くしかない?
それよりも、
ネットでベートーヴェンの自筆譜を見られる、
ということに、ビックリしました。
なんて便利な時代なんだろう・・・。
Posted by: Vettori | 2007.11.19 10:08 AM
確かに。
ほじくりだしたら、たくさん出て来そうですね。
昨年はベ版、今年はブ版で歌うのですが、指揮者のスタイルも重なって、まるで別の曲です。
音友のミニチュアスコア(大昔に買った)をみていたら、男性合唱の箇所が一箇所ベ版と同じになっていて驚きました。
Posted by: イーデン城 | 2007.11.19 12:46 PM